2歳の娘が夜中の2時に突然嘔吐した。
その後も何回も嘔吐を繰り返し、敷布団やタオルなどが嘔吐物で汚れた。
数日後、今まで元気だった5歳の息子が、幼稚園でこれまた突然嘔吐し、衣服などに嘔吐物が付着した。
その後、我々両親の体調が悪くなるものの、嘔吐や下痢の症状まではいかなかった。
感染対策を行っていたため、そこまで重症化はしなかったのだろう。
今回の記事では、病気に関しては医療従事者ではないため、専門的なことなどに言及することは避け、感染対策、特に嘔吐物が付着した衣類等の処理方法について経験を踏まえて紹介したい。
本記事はこんな方におすすめ
- 嘔吐物で汚れた衣服等の処理方法を知りたい方
- ドアノブなどの手に触れる部分の消毒方法を知りたい方
感染性(ウイルス性)胃腸炎とは
ウイルスが胃腸に入り込んで、胃腸の働きを悪くするために、急に吐き出したり、下痢をしたりします。ウイルス性胃腸炎は「おなかのかぜ」「はきくだし」「嘔吐下痢症」など、様々な呼び方で呼ばれています。ロタウイルス・アデノウイルス・ノロウイルスなどが有名です。
症状は、突然の嘔吐で始まり、約1日位はムカムカが続きます。嘔吐には、2通りのパターンがあって、半日くらいの間に何回も嘔吐を繰り返すことが多いのですが、1日1~2回くらいの嘔吐が2~3日続くこともあります。嘔吐に続いて下痢が見られることが多く、3、4日~1週間位続きます。赤ちゃんでは、下痢が長びくこともあります。ロタウイルスの場合酸っぱい臭いのクリーム色~白色をした下痢が見られ、だんだん水のような下痢になります。発熱はあまり見られませんが、時に高熱を伴うこともあります。「阪神北広域こども急病センター」より引用
医療機関に受診した際の検査と治療方法
ウイルスの特定検査は行わない
妻、5歳児、2歳児の3名が医療機関を受診をしたが、ウイルスを特定する検査などは行わなかった。
幼稚園での流行状況や身の回りの人の感染状況などを聞いた上で総合的に感染性の病気か判断する。
子供たちが受診したときも、幼稚園で感染性胃腸炎が流行っていたため、「胃腸にウイルスが入ってしまったのでしょうね」くらいで診察は終わる。
治療方法について
治療方法については、特に特効薬などはなく、「吐き気止め」「整腸剤(ビオフェルミン)」「解熱剤」を処方された。
このうち、毎食後で服薬するのは「整腸剤」のみで、残りは頓服(症状があるときだけ飲む薬)である。
下痢や嘔吐が続くようであれば、脱水に気を付けるよう指示される。
感染性ウイルスにはアルコール消毒が効かない
コロナウイルスが流行している現在では、家の中だけではなく、どの店に行っても入口にアルコール消毒液が置いてあり、コロナウイルスやインフルエンザウイルス対策はできているように思われる。
しかし、アルコール消毒の普及により、手を洗っていなくても消毒さえすればよいとか、アルコール消毒が他のウイルスにも効果的であると思っている方もいるのではないか。
私も以前はアルコール消毒は万能であると思っていた。
しかし、感染性胃腸炎の原因である、ロタウイルス、ノロウイルス、サポウイルスに対してはアルコール消毒は効きにくいとのことである。
では、どうすればいいのか?
感染性ウイルスに対する消毒方法
感染性胃腸炎の原因となるウイルスにはアルコール消毒はあまり効果がない。
効果があるのは次亜塩素酸ナトリウムを含んだ塩素系漂白剤、身近なところで言えば『ハイター』などが挙げられる。
また、消毒作業中はマスクと使い捨ての手袋を着用することを心掛けて欲しい。
シーツや衣類の消毒方法
嘔吐物が付着したシーツや衣類等の消毒方法
- ペーパータオルで嘔吐物を拭き取る
- 嘔吐物をビニール袋に入れる(ビニール袋の中には新聞紙を入れておき、ペーパータオルごと包み込んで飛散を確実に防ぐ)
- 衣類等は50倍(水500ml塩素系漂白剤10ml)に薄めた塩素系漂白剤に30分漬け込む
- 可能なら嘔吐物が付着した衣類等だけで洗濯する
ドアノブや手すりなどの消毒方法
ドアノブやトイレの蓋、テーブルや椅子など、手が触れる箇所には至るところウイルスが付着している可能性がある。
ハイターを250倍(水500ml塩素系漂白剤2ml)に薄めて拭き取ると消毒ができる。
しかし、子供が嘔吐してバタバタしている中、丁寧に計って消毒液を作っている場合ではない。
リセッシュやファブリーズのようにワンプッシュで吹きかけるだけのお手軽のものはないだろうか?
娘が嘔吐した翌日に周辺の薬局をいくつか巡ったがそんなものは売っていなかった。
ネットで調べると、医療・業務用、高額なもの、泡タイプのものなど様々な種類があるが、いざとなったら店頭で購入できるもの、また、価格を踏まえた上で購入しやすい商品を探していた。
そして、本当におすすめしたい商品に出会うことができた。
これで気になるところをシュシュッと吹きかけて、ウイルスを消毒しまくろう。
まとめ
本記事のまとめをすると以下の通り。
感染対策まとめ
- 嘔吐物、便の処理は必ずマスクと手袋着用
- 感染性(ウイルス性)胃腸炎にはアルコール消毒が効きにくい
- シーツや衣類の消毒にはハイターを使う
- 手が触れる箇所には次亜塩素水スプレーを吹きかける