小さいお子さんがいる家庭では、必ずと言っていいほど絵本が何冊もあるに違いない。
小さい頃から絵本に慣れ親しんだ方が賢くなるとか、頭の良い子に育つなどと聞いたことがあるだろう。
絵本を読めば頭が良くなるとは思っていないが、それでも読まないよりはいいだろうと思い、意識して小さい頃から読み聞かせをするようにしている。
そのせいか、寝る前には『私と妻で2冊ずつ、計4冊読んでから寝る』という暗黙のルールが出来上がった。
寝るまでの準備が少し遅くなってしまい、いつもの寝る時間が迫っているというときもこのルールが適用されるため、2冊を1冊にしたりとか、今日は読まずに寝る、という説得にはいつも四苦八苦している。
幸いにして、子供は絵本や図鑑を読むことが好きになり、一時期は図書館に行き、一度に借りられる上限数を借りては、2週間後の返却時に再度上限数を借りるというのを繰り返していた時期があった。
本を好きになってくれてマイナスなことはない。
本日は、子供に読み聞かせをしている絵本の中でも、私が個人的に好きな、お勧めしたい作家を紹介する。
子供もこの作家の絵本は気に入って読んでいる。
読む側も楽しむことが重要
皆さんは読み聞かせをしていて、自分自身が絵本の文章や絵に対して、楽しく興味を持って読めている場面は意外と少ないのではないだろうか。
私自身、絵の好みだとか、話のオチや意味を考えてしまい、その本の評価をしてしまいがちである。
読む側のテンションも、本の種類によって変わることもしばしばあるだろう。
もちろん子供と大人では受け止め方が異なるが、大人も読んでいて楽しいなと思える本が、結果、子供も好きであれば、読む側聞く側ともに、より楽しい時間を過ごすことができると感じている。
お勧めしたい絵本作家
1975年、静岡県浜松市生まれ。2006年、第27回読売国際漫画大賞入選。
TOKYO illustration 2007入選。
文芸社ビジュアルアート出版文化賞2006絵本部門個性派賞受賞。
“【ぼくのおふろ】巻末より抜粋”
お勧め作家の作品一覧
鈴木のりたけ氏の作品は何と言っても絵が好きで、絵を見ていて楽しくなる画風である。
細部まで細かく描かれていて見応えがある。
話は分かりやすく、読んでいてワクワクするようなものが多い。
読んだことのある作品は以下の通り。
- ぼくのおふろ PHP研究所
- ぼくのふとん PHP研究所
- すなばばば PHP研究所
- どこちゃん PHP研究所
- しごとば ブロンズ新社
- もっとしごとば ブロンズ新社
- 続 しごとば ブロンズ新社
- 続々 しごとば ブロンズ新社
- やっぱりしごとば ブロンズ新社
- ねるじかん アリス館
- ぼくとばく 小学館
『しごとば』シリーズは有名で、皆さんも一度は読んだことがあるかもしれない。
この作品においても、各職業で必要な仕事道具やアイテムが細かく描かれていて、
隅々まで何があるかを探すように見る楽しさがある。
本を楽しみながら、世の中の職業について学ぶことが出来るといった、少し教養的な部分もあり、お勧めしたい作品である。
一番お気に入りの一冊
私が一番お勧めしたい作品は『ぼくのおふろ』である。
上記の作品はほぼ図書館で借りて読んだが、『ぼくのおふろ』だけは唯一購入した作品である。
なぜ購入したのかははっきり覚えていないが、おそらく子供が図書館で読んで気に入ったため購入したと思われる。
あらすじは以下の通り。
いつも変り映えしない家のお風呂。 いつもと違うお風呂に入りたいと願う少年が、こんなお風呂があったらいいなと想像し、 風変わりなお風呂も含めて様々なお風呂が登場する。 しかし、色々なお風呂があるけれど、やっぱりパパやにいちゃんと入るお風呂が一番だという、お風呂だけに、最後はほんのり温かい話となっている。
ここに登場する様々な種類のお風呂が面白く、例えば、プリン風呂や回転ずし風呂、どかん風呂などが出てきて、どのお風呂に入りたいかなどと言って子供と一緒に楽しく読んでいる。
最後に
今回は、鈴木のりたけ氏を紹介したが、今後もお気に入りの作家を発見次第紹介していく。
皆さんの中にも、お気に入りの作家がいることだろう。
しかし、子供が自主的に読みたいと選んできた本が、その瞬間の最高の本であると思う。
例えそれが既に知っている物語や、あまり得意ではない作家の本だと親が感じても、
毎回新鮮な気持ちで楽しく読みたいものである。