子供の時には分からなかったが、大人になってから食べてみると美味しく感じる料理はいくつかあることだろう。
私の場合は『アジフライ』がそのうちの一つだ。サクサクの表面にふわふわの中身。
たっぷりソースをかけて、噛んだ瞬間のジュワっとした食感が堪らない。
マヨネーズとソースの融合もまた美味だ。
揚げ物の中でも、トンカツなどの肉系に比べるとどっしりとした贅沢感がなく、アジという庶民的な感じがまた良いのだ。
先日、家にアジの冷凍の切り身があったため、これはアジフライの一択だと思い、自身で初めて調理することにした。
いつもはスーパーで衣まで付いているアジを買うことが多く、揚げるところからの調理だけだったが、今回は一から調理して食すまでの工程も存分に楽しみたいと思う。
アジフライのレシピ(油少なめ)
- フライ用アジの切り身(4切れ)
- 薄力粉(適量)
- 塩こしょう(適量)
- パン粉(適量)
- 卵(1個)
- サラダ油(適量)
アジフライの作り方
1 アジの身の方に塩こしょうで味付けをする
2 アジの両面に薄力粉を付ける
※表面に薄く付ければよい
3 溶いた卵にアジをくぐらせる
4 パン粉を両面に付ける
※フライパンに入れる前にアジを軽く揺すって、余分なパン粉は落とす
5 油を入れたフライパンに皮面を下にして入れる
6 両面が茶色く焼き目が付いたら完成
なお、私は油分を気にしている年頃なので、今回は揚げるというよりは、焼くイメージで調理した。油の量は、フライパンの底が油で満たされる手前(油がある部分とない部分が所々存在している状態)とした。一辺に焼き揚げない場合は、先に置いたアジがどんどん油を吸うため、途中で油の追加投入が適宜必要となる。
余った少量の卵とパン粉を利用する
アジを全て揚げ終わると、卵とパン粉が微妙に残っていることに気づく。
魚の臭いを吸着した卵とパン粉のため、そのまま明日の燃えるゴミで処分してしまおうかと思った。
他の料理にはなり得ないだろうと。いや、待てよ。
やはりこの時代、食糧を無駄にする訳にはいかない。
とにかく焼いてしまえば生魚の臭みは消えるのではないかと思い、冷凍庫にあったチーズとカリカリに焼くことを思いついた。
カリカリチーズ焼きのレシピ
- アジフライで余った卵(少量)
- アジフライで余ったパン粉(少量)
- モッツァレラチーズ(シュレッド)適量
※チーズはコストコで売っているシュレッドのチーズを使用
カリカリチーズ焼きの作り方
1 余った卵をフライパンに入れる
2 余ったパン粉を加え、かき混ぜる
3 フライパンに隙間なくチーズを加える
4 両面をよく焼いて、パリパリカリカリに仕上げて完成
チーズ自体はたくさん入れたんだけど、全体の敷き詰めが足りなかったと反省
感想
アジフライは、油にどっぷり浸かっている訳ではないので、アジの形状から茶色の焼き目が付かない部分があった。
気になる方は電子レンジで加熱するといいだろう。
それでも、味はふっくらしていておいしかった。
ちゃんと油をたっぷり使って揚げたときと味に大差がないため、油の節約と健康のためにも、少量の油での調理法をお勧めする。
カリカリチーズ焼きについては、子供たちは煎餅のように手で食べていた。
特に一歳の娘は、美味しいと言って、おかわりを何度もした。
私も食べてみたが、魚の味や臭いは一切せず、お酒にも合いそうであった。
特に味付けをしていないので、少し物足りなさを感じる方は、塩と粗挽きのブラックペッパーを振りかけると、より美味しく食べることができるだろう。