新居を建てる際、ハウスメーカーに外構も併せて依頼、または別のエクステリア業者に外注することだろう。
お任せで見積もりを取ると、駐車場の設計に加えて、スペースに余裕があればシンボルツリーをどうするか、また、その種類や位置を考えるときがある。
本記事では、庭のシンボルツリー選びで迷っている方に向けて、我が家が選んだ植栽をご紹介する。
こんな方におすすめ
- シンボルツリー選びに迷っている方
- 常緑樹と落葉樹を実際に植えてみた感想を聞きたい方
結論から先に言ってしまうと、シンボルツリーはあっても無くてもいいし、植えるのであれば位置だって好きな場所に植えたらいいのである。
これは、実際に庭に木を植えたからこそ言えることであって、適当なことを言っているように聞こえるが、要は家を建てるときもそうだが、植栽を含めた外構も自己満足であることに過ぎないため、他人が植栽などを気にはしていないのだ。
我が家を例とすると、ハウスメーカーに外構もそのまま依頼したが、当初から植栽が植わっているプランであった。
庭としての見栄えを考えたときに、シンボルツリーは取り入れるものだということなのだろう。
植栽がある見積書に何の疑念も持たなかった。
だから、当時は植栽の種類を何にするかに一生懸命になり、植栽なしの選択肢は頭には無かった。
シンボルツリー(落葉樹)について
アオダモの特徴について
我が家ではシンボルツリーとして落葉樹であるアオダモを選択した。
野球のバットの材料となる木だ。
家庭用のアオダモは幹が細く、ひょろっとして背が高く、夏は青々とした葉をつける。
アオダモに毛虫などの害虫がいたこともここ数年は見たことがない。
我が家のアオダモは当初から割と幹がしっかりしており武骨な感じがあるが、細くて弱々しい幹の方が風情がある。
落葉樹は落ち葉拾いが大変
葉は思いのほか茂り、冬は全て枯れて落ちるため落ち葉拾いが大変だ。
秋頃になると、枝や葉を枝切はさみで落葉する前に切り取ってしまうときもある。
冬の落ち葉拾いの軽減と隣家の敷地にあまり落ち葉がいかないようにするためだ。
落ち葉拾いは必要か
この記事を書いていて、落ち葉を拾うべきかそのままにしておくかという問題が急に頭の中に浮上してきた。
落ち葉は風で舞っていくものもあるだろうし、いずれ朽ちていくだろう。
別に放っておいても不都合はないように思うが、やはり見た目の問題であろう。
きれいな庭を維持するために、何となく落ち葉を拾っておこうというのが現実的である。
特に新築の場合は、最初の数年は家も庭もきれいに保ちたいと思うのが自然である。
落葉樹は季節を感じる
落葉樹は夏に緑の葉をつけ、秋に黄色や茶色に変色し、冬には落葉するといったように季節の移り変わりを感じることが出来る。
落葉樹の中でも、『もみじ』にするかどうか迷ったが、家や庭のテイストが和風ではないため合わないと思い断念した。
そういう意味ではアオダモは和風でも洋風の家でも合う木のため、おすすめである。
私も妻もアオダモはかなり気に入っている。
常緑樹について
ソヨゴの特徴について
我が家と南に隣接している家からの目線隠しのために、常緑樹であるソヨゴを植えた。
なぜソヨゴにしたかと言えば、成長が遅いため剪定も楽というのが理由だ。
植えてから5年程経つが、確かに成長が遅い。
むしろ、ほとんど変化していないと言っていいだろう。
そのため、葉はあまり茂っておらず、全く目隠しになっていない。
また、ソヨゴには雌雄があり、雌は赤い実を付ける。
これから、ソヨゴを植えようと思っている方は雌雄があること、実際に搬入された木が雌雄のどちらであるかに気を付けて頂きたい。
常緑樹も落葉する
また、ソヨゴは常緑樹に該当し、今まで常緑樹は全く落葉しないと思っていた。
そのため、もう一方の木を落葉樹にしたのだが、常緑樹であるソヨゴは春でも夏でも落葉する。
人間の髪の毛のようにサイクルがあり、古くなった葉は落ちていくのだ。
また、雨風の強かった日の後などにも落葉している。
週末など時間があるときに落ち葉を拾っているが、常緑樹なのになぜ?という気持ちは今だに拭いきれない。
ソヨゴに手入れは必要か
木の成長具合は気になるものの、特に手入れすることなく育っている。
というか全く何もしていない。
枯れてしまったとか、葉がほとんど落葉したという訳ではないため、病気になることなく一定の成長はしているのだろう。
成長が遅い分、剪定の必要もないため管理はし易い。
木は植えたいけど、手入れが面倒だなと思っていた方にはおすすめの木である。
まとめ
庭の見栄えや景観を良くすることに重きを置き植栽を植えること、また、青々とした葉の緑や木々を眺めることによって気分的に落ち着いたり、心が安らいだりすることもある。
そういう面では植栽はメリットがあるが、反面、当然のこととして管理の問題がある。
葉や枝が伸び過ぎれば、姿や形を整えるために定期的に剪定が必要であるし、人によっては落ち葉をまめに拾わなければならないだろう。
加えて、虫や鳥が集まってくることもあるかもしれない。
一方で、樹木が好き嫌いに関わらず、通行人や隣家からの目隠しのために、やむを得ず植える方もいるだろう。
見た目や外観だけを気にしたり、何となくシンボルツリーがあった方がいいと思っている方がいるならば、いっそのこと今考え中の外構プランから植栽を取り除くのもアリである。
ハウスメーカーの提案がいつも正しいとは限らない。
無いなら無いで、その方が金銭や管理の面ではるかにメリットがあるのだから。
一度植えた木とは、これから何十年も付き合っていくことにもなる。
それでも、考えに考え抜いて樹木を植えることを決めた方は、木々の成長や季節の移り変わりを楽しんでもらいたい。
意外と世話をせずにはいられなくなるはずだ。