1歳児の娘の高熱が下がらず、かかりつけ医の小児科からその日のうちに総合病院へ受診することとなった。
総合病院受診までの経緯はこちらから。
総合病院での診察について
8月27日金曜日 10時30分 総合病院受診
受付で紹介状や保険証等を提出。
しばらくすると名前を呼ばれ、書類を受け取る。
書類を持って小児科の窓口へ行く。
受付をして呼ばれるまでの間、娘が何かを察したのか大号泣。
ママがあやしても泣き止まない。
小児科窓口で必要な書類を提出後、発熱があるため小児科の外来待合室から離れた別室で待機となる。
体温を計ったり、今までの生育歴やワクチン接種歴などを記載するよう求められる。
11時15分 診察開始
紹介状の診療情報や診察、私たち親への聞き取りで病名を探っていく。
高熱が数日間継続、顔、体全体に赤い斑点があることから、要件を全て満たしていないが川崎病ではないかとのこと。
かかりつけ医の見立てでも、川崎病である確率は50%とのことだった。
https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/030.html#:~:text=4%E6%AD%B3%E4%BB%A5%E4%B8%8B%E3%81%AE%E4%B9%B3%E5%B9%BC%E5%85%90,%E7%97%85%E3%81%A8%E8%A8%BA%E6%96%AD%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
ひとまず、処置室で血液検査と尿検査を行うとのことで医師退席。
娘は処置室に行き血液採取と尿検査を行う。
尿はタイミングよく出ないので股間に袋を付け、尿が溜まるようになっている。
その際、両親は待合室で待機する。
「いやー、ママー」との叫び声が聞こえてくる。
検査が終わると再度、別室で待機。
12時を過ぎていたため、検査結果が出るまで別室で昼食を取っても構わないとのこと。
昼食を済ませ、しばらく待機する。
再度、医師が登場し血液検査の結果を下に診断を聞くが、川崎病の反応値は出ていないという。
ただ川崎病は血液検査で判定するものではなく、あくまで症状で判断する。
川崎病またはウイルス性の何かとのことで診断名は保留となった。
いずれにせよ高熱等の症状が継続しているため入院は必要だろうとの結果に至った。
入院期間は、川崎病であれば7日から10日間、ウイルス性であって熱が下がれば、もっと早く退院できるだろうとのことであった。
そのため、1週間程の入院となることを覚悟した。
入院時の状況と必要なものについて
突然、1歳児の入院が決まり、私達親は慌てる。
コロナウイルスの流行から面会は禁止である。
入院には付き添いが一人必要とのことであり、入院患者は唾液でのPCR検査が必須とのこと。
娘の入院は金曜からなので影響ないが、次の月曜からは付き添い人もPCR検査が必要とのことだった。
私と妻のどちらが付き添うかだが、娘の状況を考えるとやはり妻が付き添う方が良いだろうとの結論に至った。
月曜日からは付き添い人の交代が出来なくなるとのことで、本日金曜から日曜日までの間、妻とどのタイミングで付き添いを交代するかも考えなくてはならない。
入院部屋については、大部屋か個室のどちらかだが、個室だと1日15,000円かかるとのことで、大部屋に即決。
入院に必要なもののリストを渡されたため以下に記す。
【小児の入院に必要なもの】
<お子様に必要な物>
- 常用薬
- 紙おむつ、ビニール袋、おしりふき
- タオル(フェイスタオル、バスタオルなど)
- 衣類(下着、着替え、靴下など)
- 食事用具(お箸、スプーン、フォークなど)
- 粉ミルク
- プラスチック哺乳瓶、哺乳瓶洗浄用具
- 水筒(ミルク用)、おしゃぶり
- 歯ブラシ、プラスチックコップ
- ガーゼハンカチ
- おもちゃ、絵本、DVDなど
- ティッシュペーパー
- 入浴用具(ボディソープなど)
- 履き物
<付き添いする方に必要な物>
- 衣類(着替え、リラックスウェア)
- タオル
- 洗面用具
- 入浴用具(ボディソープ、シャンプー、リンス)
- 履き物
- 食事
上記の荷物や食料などの差し入れについては、原則1人ならば可能である。
ただし、病棟に入る前に体温や現在の体調、渡航歴等などを用紙に記載し、付属の電話機でナースステーションに連絡する。
ちなみに、入院する病棟の入り口には透明の自動ドアがあり、許可を得ないと開かない仕組みになっているため自由に出入りは出来ない。
連絡が取れると病棟内に入ることができ、帰りには用紙を専用の投函ボックスに入れる。
ひとまず、私は荷物を用意するため一度帰宅する。
ドラッグストアで不足しているものを購入してから家に帰り、荷物をまとめる。
そうこうしているうちに、今度は長男をこども園に迎えに行く時間となった。
当たり前だが、長男は妹と妻が入院していることを知らないため事情を説明し、そのまま病院へと向かった。
説明しても意外に反応が薄く、すぐに状況を受け入れた様子であった。
少し前の長男であれば、自分も入院したいとか、ママと一緒にいたいとか言っていたのだが、そういったことは全く無く、4歳となった長男の成長を感じた。
内心はもちろん寂しいと感じていることは間違いない。
17時30分頃 病院に到着
長女と妻の入院の荷物を届けるため息子と病院に到着した。
ナースステーションに連絡し、病棟内に入る。
入ることができるのは1人のみと聞いていたが、園児ならば問題ないと思い親子2人で入っていった。
病棟内に入る時は特段看護師と会うことはない。
談話室で妻たちと会い、荷物を渡す。
荷物の中には妻の当日の夕食と翌日の朝食が含まれており、それ以降の食事についてはまた相談することとした。
病棟を出るときに偶然看護師と遭遇し、中学生以下の子どもは病棟に入ることが出来ないと注意を受けた。
病棟の出入り口に注意書きがあり、確かに中学生以下の者は入れないと記載があった。
以後、気を付けよう。
8月28日土曜日12時頃 付き添いを一時交代
妻と相談の上、お昼頃に付き添いを一時交代することとした。
私が娘の付き添いをしている間、妻は一旦家に帰り、昼食を摂ったり、入院中に不足していると感じたものを用意したり、シャワーを浴びたりしてリフレッシュしてから再度付き添いを交代する。
この付き添い交代も日曜日までしか出来ないため、私も頑張らなくてはと意気込んでいる。
妻と交代したとき、丁度娘の昼食が出てきた。
何度か食事を娘の口に運ぶも全て拒否。
手で払いのける、首を横に振る、嫌と言い全ての手法で拒否してきた。
妻からご飯を全然食べないと聞いていたが、まさにその通りであった。
体調が悪いのか、ママではないとダメなのか分からないが、体をのけ反りながら大きな声で泣く。
のけ反り落ちそうになる娘を落ちないように抱っこしていると、しばらくして眠り始めた。
深い眠りになるまでは立ったまま抱っこし続けた。
起きてしまうリスクを考え、ベッドに寝かすことは止めておいた。
そのため、ベッドサイドで立っているか椅子に座って娘を寝かせ続けることにした。
途中でふと目を覚ましては泣き、またしばらくすると寝るの繰り返し。
14時頃に目を覚まし、私が買っておいたミニパンを2つ食べてまた寝てしまった。
昼食はこの握りこぶし小くらいのパン2つだけであった。
結果的に娘の寝ている時間が長かったため、寝ている間はスマホをいじるか、周りにあるものを観察するしかない。
まず、娘は左手甲に点滴をしており、点滴の袋には『ラクテックG輸液 20ml/h』との記載があった。
1時間に20ml投与するということだろうが、輸液バッグから量が全然減らないため、ちゃんと点滴出来ているのかと疑問に思った。
点滴の量の減り具合を観察することが時間潰しの一つであった。
ベッドの脇には、定期的にチェックしなければならない項目が載った記載用紙があり、1時間ごとにおしっこ、うんちの有り無し、吐いた回数、飲んだ量、食べた量、体温を書くようになっている。
18時頃 妻と付き添いの交代
18時頃になり、妻が戻ってきたため付き添いを交代した。
結果的に6時間程娘の付き添いをしていたが、正直言って疲れた。
娘が一番大変であることは大前提にしておき、付き添いする者もなかなか体力がいることがよく分かった。
これは実際体験してみなければ分からないことだ。
妻はこの後何時間も娘の付き添いをして、狭いベッドで一緒に寝ることも考えると(補助ベッドはあるが使用しなかった)、気軽に託してはいけないなという気持ちになった。
ひとまず私は帰宅し、明日の付き添いの交代を頑張ろうという気になった。
8月29日日曜日 13時頃 退院
急遽今日退院できることになったとの連絡を受けた。
午前か午後の退院を選べたが、妻から退院できる事実を知ったのが少し遅かったため、昼食を済ませた後の午後1時を目安に退院とした。
私が13時頃に病棟に着いた時には妻が退院の身支度をほぼ済ませており、既に医師の回診も終わっているため、荷物を持って退室するだけの状態であった。
気になる医療費については、日曜日で会計事務がやっていないため、一時金支払いで一万円を払っていくとのことである。
9月4日に外来受診があるため、その際入院費の追加支払い、または還付があるとのこと。
一時金は現金のみの取り扱いと言われたが、現金の持ち合わせがないため、次回の外来受診時に実費支払いすることとなった。
入院時の医療費とその他費用について
入院が決まってから一番気になっていた医療費について、実際かかった金額をご紹介する。
お子さんの入院費について、私と同様に心配している方がいればぜひ参考にして欲しい。
入院期間 8月27日~8月29日 3日間
初再診料 | 4,680円 |
医学管理費 | 4,500円 |
検査料 | 19,500円 |
包括金額 | 146,790円 |
入院料 | 91,540円 |
合計 | 267,010円 |
医療費自己負担額【A】 | 1,500円(500円×3日) |
食事負担額【B】 | 2,760円(460円×6食) |
付添寝具代【C】 | 990円 |
退院時の支払合計額【A+B+C】 | 5,250円・・・① |
子供の入院に際して購入したもの等
病院駐車場代 | 1,000円(200円×5回) |
食費・飲料代(患者及び付き添い者用) | 2,254円 |
トラベルセット(付き添い者用) | 990円 |
シャンプー(患者用) | 547円 |
テレビ・冷蔵庫カード代 | 1,000円 |
合計 | 5,791円・・・② |
総合計【①+②】 | 11,041円 |
医療費と医療保険について考える
まず医療費については、乳幼児医療費助成制度により1日上限500円(各自治体によって金額は異なる)である。
そこに、医療費以外の食費と付き添い者の簡易ベッド代が加算される。
つまり、乳幼児であれば助成制度があるため医療費そのものについては心配しなくてもよい。
個室を希望した場合や入院期間が長引いた場合は食事代が日数毎に加算されるため、結果として自己負担額が高額になる可能性があるだろう。
私も今回の件で考えさせられた子供の医療保険については、助成制度が適用となる間は医療費はほぼかからないため、加入する必要はないと考えている。
しかし、医療費以外で自己負担費用が発生するため、使い道が特定されない入院日額○○円給付のような保険であれば、いざという時も安心だと思った。
あとは保険料と入院の可能性を天秤にかけ判断するわけだが、そればかりはどうにも分からないのが保険というものなのだろう。
医療費以外の費用について
子供の入院に際しては付き添いが必要とのことで、付き添い人の食事や飲み物を自分たちで用意しなければならない。
加えて、娘は入院する前から食欲が無かったため、娘の食事なども念のため用意もした。
結果的に、食べずに終わったものや飲み切らずに終わったものもある。
トラベルセットの中身は、シャンプー、リンス、ボディソープのセットで付き添いする者が利用すると思い購入したが、結果的に使用しなかった。
この辺りの費用は、子供の入院が初めてのこともあり、余分に購入したものもあるため、少し余分な出費もあった。
医療費以外の費用については、各家庭によって増減があるだろう。
最後に
長男は幸いにも今まで入院することがなかったが、今回、長女の初めての入院の経験をした。
入院はやはり一大事であることを痛感し、入院当事者だけでなく、その周りの家族の行動も変わってくる。
入院の付き添いをする人、付き添いする人を含めた食事や衣類の受け渡し、残された家族の家事やこども園への送迎の調整、必要に応じて祖父母への応援体制など、やることが多いことに気付かされた。
1週間の入院を覚悟している中で、幸運にも週末の3日間の入院で済んだことは不幸中の幸いであった。
娘の入院は、元々はこども園で何かしらの病原菌に感染してから生じたものである。
長男の時もそうであったが、登園当初は頻繁に風邪を引き、熱や鼻水、咳などが出ていた。
長男を見ていても、時間の経過とともに次第に抵抗力がついていき、めったに風邪を引かないたくましい体に成長していく。
今回の入院を契機に、これからは子供たち、加えて我々大人も健康管理にはより一層の注意を払いたいと思う。