私は小学生のときから週刊少年ジャンプを読んでいる。
毎週月曜日になると父の帰りが待ち遠しかった。
父が帰ってくるなり、バッグをごそごそと開けてジャンプを発見したものだ。
なぜかバレないようにこそこそ探し出していたのをよく覚えている。
そんなジャンプ読者歴30年の私が、全巻購入にまで至った単行本をご紹介する。
週刊少年ジャンプを読み続けて30年
前述したように、小学校低学年のときからだと思うが、毎週月曜日に父が仕事から帰ってくるのが楽しみだった。
月曜日というのはジャンプの発売日である。
小学校高学年からは自分のお小遣いで購入するようになった。
当時は200円を切る180円ほどで売られていたため、子供でも買いやすい値段であった。
今では300円するため値上げの波は怖いものである。
わざわざ購入しなくても立ち読みで済むかもしれないが、家でお菓子を食べながら落ち着いてゆっくり読むときが週に一回の至福の時である。
また、最近ではコンビニに置いてある雑誌には、開けないようにシールが貼ってあるものもある。
ここで、今までのジャンプ購入費用を計算してみようと思う。
単価は昔と今の価格の間を取るとして、
250円×4週×12月×30年=360,000円
実際は合併号などもあるため発売されない週もあるが、概算として36万円ほどジャンプに費やしてきた。
集英社から褒めてもらいたい。
妻からは買うのを止めたら?と言われている。
読み終わったらすぐ捨ててしまうため、もったいないと思うのだろう。
単行本の購入に至った漫画
30年間ジャンプを読んできた中で、単行本の全巻購入に至った漫画を紹介する。
<封神演技>
宝貝(タオペイ)という武器を使って戦うバトル漫画。宝貝の能力がいろいろあるのが面白かった。古代中国を舞台にしている。当時は画風があまり好きではなかったが、友人からの勧めで読んでみたら楽しかったため、全巻集めることにした。残念ながら現在は売却済み。
<I's(アイズ)>
ジャンプには時々お色気担当の漫画が出てくる。現在のジャンプだと『あやかしトライアングル』、少し前だと『食戟のソーマ』、『いちご100%』などいくつかあるが、その中でも好きだったのが『I's(アイズ)』だ。なんと言っても作者の画力がずば抜けており、女の子が非常に可愛く、質感が伝わるほどの絵の上手さであった。高校生の恋愛の話で、ストーリーのドキドキと少しエッチな描写に興奮したものだ。今でも読み返すとキュンとするため、売却せずに大事に保管してある。
<るろうに剣心>
バトル漫画の中でも好きだったのが『るろうに剣心』だ。学生の時、掃除の時間の際には、ほうきを剣に見立て、飛天御剣流を炸裂させたものだ。他にも、相楽左之助の必殺技【二重の極み】をよく真似した。周りの同級生も同じように真似していたため、るろ剣はやはり人気があったのだろう。ちなみに好きなキャラクターは、雪代縁たちが登場する人誅編に出てくる四乃森蒼紫だ。テレビアニメのOPやEDのアニソンも有名だ。残念ながら現在は売却済み。
<スラムダンク>
説明不要のスポーツ漫画の代名詞と言える。バスケットボール自体が好きだったこともあり、自然と読んでいて、いつの間にか単行本も集めていた。長期連載漫画にあることだが、初期と後期では作画力に違いがあり、回を重ねるごとに絵が巧くなっていく様子も面白い。こちらの作品もアニソンが有名で、今でも耳に残っている。残念ながら現在は売却済み。
<鬼滅の刃>
ジャンプ連載時は一回も読んでいなかったが、鬼滅ブームに乗っかり、単行本を全巻集めた。連載中は、絵があまり好きではなかったことが読まなかった理由である。しかし、アニメが見事にその絵におけるマイナス面をカバーし、アニメ独自の表現により、美しく見応えのあるものになった。ハマった流れとしてはアニメ→映画→単行本の順番である。外伝も二冊購入済みで全巻大切に保管してある。映画【無限列車編】のブルーレイも購入した。現在放送中の無限列車編はもちろん見ており、今後の遊郭編も必ず見る予定だ。
<HUNTER×HUNTER(休載中)>
HUNTER×HUNTERが現在最も好きな漫画で単行本も集めているが、長期休載中のため完結するかどうか誰も分からない。ジャンプに連載され、次週が待ち遠しい作品は他になく、連載が再開となるとネットニュースがざわつく漫画もHUNTER×HUNTER以外ないだろう。能力バトルが複雑で、能力そのものの説明だけでなく、バトルの駆け引きの解説も難解だ。
最近のジャンプについて思うこと
30年間ジャンプを読み続けて思うことは、面白い漫画が減ったことだ。
面白いと感じるかどうかは人それぞれだが、あくまで私の主観だとそう感じる。
それは、ジャンプ自体の売上や発行部数などにも現れているかもしれないし、自身が成長するにつれ、漫画への嗜好が変化したこともあるかもしれない。
発行部数で言えば出版業界全体が抱える問題かもしれないが、現代ではスマホやタブレットで漫画や読書をする時代のため、昔のようにジャンプが圧倒的に隆盛を極めることもないだろう。
さて、面白い漫画の入り口は、まずは絵の好みから入るわけだが、基本的にここでフィルターがかかってしまう。
作品の内容どうこうは二の次だ。
現在のジャンプでは絵が上手な作品が少ない。
絵だけで漫画の面白さを決めるなと言われそうだが、実際に作画力のない漫画、上手でないものはジャンプの掲載からどんどん消えている気がする。
下記に挙げる『高校生家族』については、同作者の前作『磯部磯兵衛物語』を読んでいたこともあり、今も読んでいるが、決して絵は上手いとは言えない。
また、『高校生家族』はギャグ漫画という特別枠の影響を受けているのか、上手くはないがなぜか引き込まれてしまう。
ギャグ漫画を除いた内容で言えば、HUNTER×HUNTERや呪術廻戦のような複雑なルール説明や能力説明のある漫画が増えてきており、昔はもっと単純な漫画が多かったと思う。
また、最近の『僕のヒーローアカデミア』や『鬼滅の刃』でもあることだが、妙に感傷的なストーリーに持って行きがちで、読んでいて「またか」と少し辟易している。
終盤のNARUTOもそうした傾向にあった。
そうしたことから、以前のジャンプなら掲載されている漫画のほぼ全てを読んでいたが、現在では読んでいる漫画は5作品と少ない。
- ワンピース
- 僕のヒーローアカデミア(若干読み疲れてきた)
- Dr.STONE
- 高校生家族
- 呪術廻戦
以上の漫画しか読んでいないが、それでも毎週購入して読んでいる。
これまで続けてきたことを急に辞めることは簡単には出来ない。
購読を辞めるタイミングはワンピースが完結するまでと現時点では決めている。
単行本を集めるほどではないが(なかなか100巻集めるのは大変)、毎週楽しみにしている漫画の一つであるからだ。
ワンピースの連載当初からジャンプで読んでいるため、最後まで見届けたい。
作者も連載はあと数年と公言しており、私のジャンプ購読終了のゴールはそんなに遠くないだろう。
まとめ
週刊少年ジャンプを30年間購読してきて、全巻購入に至った単行本は、
- 封神演技
- I's(アイズ)
- るろうに剣心
- スラムダンク
- 鬼滅の刃
- HUNTER×HUNTER
近年のジャンプについては、
- ジャンプらしい作品の減少(単純なバトル、胸熱なスポーツ漫画)
- 絵が上手でない
- ストーリーは単純明快より複雑難解になりがち
- 終盤は感傷的な話になりがち